ANAの飛行機によく乗る人であれば、ANA発行のクレジットカードを利用してANAマイルと貯めたいと思うのではないでしょうか。
ANAが発行しているクレジットカードは多数ありますが、今回はその中からANAアメックスゴールド・カードを紹介。
実際につくるときに迷うのが通常のカードとゴールドカードのどちらをつくった方が良いのかです。
ANAが発行しているゴールドカードの中では年会費が最も高いのですが、作成するにあたってどのようなメリットがあるのでしょうか。
ANAアメックスゴールド・カードについて詳しく解説していきます。
ANAアメックスゴールド・カードの特徴
ANAが発行しているゴールドカードは、国際ブランドがVISA、MasterCard、JCB、ダイナースクラブ、アメックスの中から選ぶことができます。
特徴①:ANAゴールドカードとアメックスゴールドの特典が融合

ANAアメックスゴールド・カードは年会費が31,000円プラス税とやや高めの設定です。
他のANAゴールドカードの年会費は、
- VISAとMasterCardとJCBが14,000円
- ダイナースクラブが27,000円
ANAゴールドカードの中でも最も高額なものになります。
年会費が高い理由は、アメックスゴールドカードというゴールドカードの中でも最高峰のサービスを誇っているカードの特典も一部利用できるというメリットがあるからです。
特徴②:カード補償面がかなり厚いアメックス

アメックスゴールドの特典は色々ありますが、その中でも特徴的なのがカード補償に関しての面です。
例えばカードの紛失・盗難時は連絡すればほとんどの場合、翌日には無料で新しいカードを発行OK。
購入した商品が破損・盗難した場合に補償をしてくれます。
それ以外にもANAアメックスゴールド・カードで購入した商品の返品を店舗が受け付けない場合の補償であるリターン・プロテクション、
急な理由で旅行に行けなくなった場合のキャンセル料を補償してくれるキャンセル・プロテクションなど補償面がかなり充実しています。
他にもアメックスの空港ラウンジが無料で利用できたり、手荷物を無料で宅配してくれるサービスが利用できたりとアメックスの手厚いサービスを受けることができます。
特徴①:ANAマイルが貯めやすいクレジットカード

もちろんANAアメックスゴールド・カードはアメックスのサービスだけでなく、ANAのクレジットカードとしての機能も充実しています。
一般のANAカードでは200円の利用で1マイルが貯まりますが、ANAアメックスゴールド・カードでは100円の利用で1マイルが貯まる仕組みになっています。
またANAグループで航空券、旅行商品、機内販売を利用すると利用金額の3%が貯まり、これはANAアメックスゴールド・カードだけのサービスとなっています。
他にもANAマイルの有効期限が無制限になるなど、ANAマイルを貯めたい人にとっては嬉しいサービスが充実しています。
ANAマイルを積極的に貯めていきたいという人はANAアメックスゴールド・カードの作成を検討してみてはいかがでしょうか。
ANAアメックスゴールド・カードをおすすめできる人

・ANAマイルをたくさん貯めたいと思っている人
・ゴールドカードを持ちたいと思っている人
・アメックスのサービスを受けたい人
・将来的にANAのさらに上のランクのカードを持ちたいと考えている人
ANAマイルを貯めるという目的は大前提として、
ゴールドカードやアメックスのサービスといった手厚いサービスを求めている人がANAアメックスゴールド・カードを持つのにおすすめする人です。
将来的にANAの上級会員を視野に入れており、ANAスーパーフライヤーズゴールドカードの保有を考えている人もANAアメックスゴールド・カードはおすすめ。
ANAスーパーフライヤーズに入会するためには、事前に同等のANAカードを発行しておいた方がいいですね。
さらに上のグレードであるANAプレミアムカードの前段階としてもANAアメックスゴールド・カードは実績づくりになります。
ANAアメックスゴールド・カードをおすすめできない人
・ANAマイルを貯めたいと思っていない人
・アメックスのサービスが必要ないと感じている人
・ステータスの高いカードに興味のない人
ANAアメックスゴールド・カードはANAマイルを貯めるためのクレジットカードなので、そもそもANAマイルに興味が無ければ必要ありません。
他のANAゴールドカードと比べると年会費が高めなので、アメックスのサービスに魅力を感じなければANAアメックスゴールド・カードをつくる必要はないですね。
ANAアメックスの一般とゴールドの違い
ここからは一般カードとゴールドカード、2枚のカードを比較します。
年会費 | ポイント 還元率 |
ポイント名 | |
---|---|---|---|
初年度 | 2年目~ | ||
34,100円 | 34,100円 | 1.0%~2.0% | ANAアメックスメンバーシップリワード |
発行スピード | 限度額 | マイル 還元率 |
ETC年会費 |
10日程度 | なし | 1.0%~2.0% | 発行料935円 ※年会費無料 |
特約店還元率 | 3.0% |
---|---|
入会マイル | 2,000マイル |
継続マイル | 2,000マイル |
搭乗ボーナス | 25% |

- 国際ブランド
年会費 | ポイント 還元率 |
ポイント名 | |
---|---|---|---|
初年度 | 2年目~ | ||
7,700円 | 7,700円 | 0.33%~0.75% | ANAアメックスメンバーシップリワード |
発行スピード | 限度額 | マイル 還元率 |
ETC年会費 |
10日程度 | なし | 0.33%~0.75% | 発行料935円 ※年会費無料 |
特約店還元率 | 2.5% |
---|---|
入会マイル | 1,000マイル |
継続マイル | 1,000マイル |
搭乗ボーナス | 10% |
年会費などの維持コストが(当たり前ですが)ゴールドカードのほうが高いです。
とはいえ、ANAアメックスゴールドの方が年会費などが高い分、搭乗ボーナスが25%!
かなり高い還元率ですね…!
本気でマイルを貯めにいくのであればANAアメックスゴールドに軍配が上がります。
ANAアメックスゴールドは年会費が高いけどマイルを貯めるには優秀

ANAアメックス一般カードはマイルを交換するために「ポイント移行コース」に個別で手続きをしなくてはいけなく、参加費として6,000円がかかります。
ですが、ANAアメックスゴールドカードは、ポイント移行コースが必要なく無駄な費用はかかりません。
せっかくマイルを貯めたくてANAアメックスをつくっても、参加費などで無駄なお金がかかってしまうのは避けたいところ。
ANAアメックスの一般カードの年会費は7,000円、ANAアメックスゴールドは31,000円と、その差は約4倍以上と割高に見えますがその差は小さくなりますよ。
ポイント移行コースに入らない場合、マイルに交換できないだけでなく、貯めたポイントの有効期限も設けられてしまいます。
「ポイント移行コース」への入会は半ば強制的。
飛行機を利用するなら断然ANAアメックス・ゴールド
ANAアメックス・ゴールドは、ANAの飛行機に搭乗した際の搭乗マイルに大きなボーナスがつきます。
ANAアメックスの搭乗マイルボーナスは10%、ANAアメックス・ゴールドは25%と非常に大きな差があり、ある程度頻繁に飛行機に搭乗する用事がある場合には、年会費分の差額は十分に取り返すことができるでしょう。
海外旅行サービスはANAアメックス・ゴールドの圧勝

「旅行のアメックス」と呼ばれるほど、アメックスブランドのカードは海外旅行に対するサービスが強く、それを目的として契約する利用者も多く存在します。
ANAアメックス・ゴールドに付帯する保険は非常に強力であり、一般的な旅行の保険としては十分な補償額が設定されています。
補償内容 | ANAアメックスゴールド | ANAアメックス |
---|---|---|
傷害死亡・後遺障害 | 1億円 | 5.000万円 |
傷害治療費用 | 300万円 | 100万円 |
疾病治療費用 | 300万円 | 100万円 |
賠償責任 | 4,000万円 | 2,000万円 |
携行品損害(1旅行中) | 50万円 | 30万円 |
救援者費用(1旅行中) | 400万円 | 200万円 |
また、旅行に同行する家族に対する家族特約も以下のような違いがあります。
補償内容 | ANAアメックスゴールド | ANAアメックス |
---|---|---|
傷害死亡・後遺障害 | 1,000万円 | 1,000万円 |
傷害治療費用 | 200万円 | 100万円 |
疾病治療費用 | 200万円 | 100万円 |
賠償責任 | 4,000万円 | 3,000万円 |
携行品損害(1旅行中) | 50万円 | 30万円 |
救援者費用(1旅行中) | 300万円 | 200万円 |
年会費7,000円台のカードの保険としては、ANAアメックスの保険は優秀な部類ですが、単体の保険としてはやや心許ない内容です。
保険に関しては、1枚で十分な補償を受けられるANAアメックス・ゴールドに軍配が上がります。
プロテクションサービスもANAアメックス・ゴールドが強力

アメックスのカードには、カードを利用したショッピングなどで何らかの問題が発生した場合、その損害額をアメックスが補償してくれる「プロテクションサービス」が付帯しています。
ANAアメックス・ゴールドとANAアメックスにもそれぞれ付帯していますが、付帯するサービスには一部違いがありますよ!
第三者にインターネット上でカードを不正利用された際の補償「オンライン・プロテクション」はどちらにも付帯しています。
しかし買い物した商品の破損・盗難を補償する「ショッピング・プロテクション」には2.5倍もの金額の差が……。
さらに病気やケガにより旅行やコンサートなどに行けなくなった場合のキャンセル費用補償「キャンセル・プロテクション」、
購入した商品の返品を購入店が受け付けない場合の補償「リターン・プロテクション」は、ANAアメックス・ゴールドにのみ付帯しています。
陸マイラーならANAアメックスが有利
飛行機に乗らず、ショッピング等で貯めたポイントだけでマイルを貯める「陸マイラー」にとっては、ANAアメックスは非常にお得なカードです。
ANAアメックスは、ANAアメックスゴールド同様に1,000ポイント=1,000マイルに変換することができます。
ポイントをマイルに移行するためには「ポイント移行コース」に参加する必要があり、年会費とは別に年間参加費として6,600円(税込)が必要。
ANAアメックスの年会費が7,700円(税込)であり、ポイント移行コース参加費を合計すると14,300円(税込)。
ANAアメックスゴールドの年会費34,100円(税込)の半額以下で、ショッピング等で貯めたポイントをANAマイルに変換する事が目的なら、ANAアメックスはコスパがいい一枚。
ANAアメックスゴールドならSFCが狙える

ANAアメックスゴールドはマイル以外に大きなメリットがあります。
それはANAのSFC会員を目指せるチャンスがあります。
SFC会員とはスーパーフライヤーズカードといい、ANAの上級会員の俗称です。
SFC会員になるメリットは以下になります。
- 座席が自動的にアップグレードされる
- 専用デスクが使える
- ラウンジが利用できる
- 先行予約ができる
- 優先チェックイン
- 手荷物受取の優先
- フライトボーナスマイル(35%~50%)がもらえる
かなり魅力的ですね…!
このSFC会員になるために、様々な人がANAアメックスをつくってマイル獲得を目指しています。
SFC会員になるには1年間だけ頑張る
SFC会員を目指すとなると、大事なのはその入会条件です。
誰でもなれるわけではなく、いわゆるANAから重要顧客と認めてもらう必要があるのでハードルはやや高めです。
【入会条件】
1年間(1月~12月)の内に50,000ポイント貯めること
50,000ポイントというと、羽田と那覇を9往復ぐらいが単純計算になります。
SFC会員は一度なれば、それ以降は獲得ポイント数などで会員権がなくなることはありません。
そして、飛行機搭乗以外でポイントを貯めても対象になります。
なので、SFC会員を目指す人ほど、ANAアメックスゴールドをつくります。
その理由は、
- 入会や継続ポイントが多い
- 家族カードで利用した分も対象になる
- 飛行機搭乗時以外もポイント還元率が高い
- 飛行機搭乗時のポイント還元率は一般カードの2倍以上
とにかく短期間に集中して貯めるなら、圧倒的にポイントが貯まりやすいANAアメックスゴールドカードがおすすめ。
無理だと諦めずにANAアメックスゴールドでSFC会員を目指してみましょう!
まとめ:ANAアメックスゴールド・カード

ここまでANAアメックスゴールド・カードについて解説してきました。
ハイステータスなアメックスとゴールドカードが融合しているので、サービス面も素晴らしい反面年会費は高くなっています。
マイルを貯めつつハイステータスなクレジットカードをつくろうと思っている人は、ANAアメックスゴールド・カードがおすすめです!