FXを未成年でも開設したい。
でも情報がまとまっておらず、開設できる口座やその際に必要になる書類がわからないという人は少なくないと思います。
そのため、今回は開設できるFX口座について紹介しつつ、口座開設や運用の際の注意点についても解説していきたいと思います。
最後までぜひご覧ください!
この記事でわかること:
- 未成年でも開設できるFX口座
- 未成年におけるFXの開設法
- 未成年がFX口座を開設の際に必要になる書類
- 運用の際の注意点
- 開設の際の注意点
タップできる目次
未成年でも開設することが出来るFX口座
未成年でもFX口座を開設することが出来るタイプとしては、「海外FX」と「国内FX」の2種類があります。
海外FXとは、本社所在地が海外にあるFXで、国内FXは本社所在地が日本国内にあるFXのことを表しています。
両者には本社所在地という側面の他にも、ユーザビリティといった側面でも結構違いがあるので、本項ではまずそれぞれの特長について解説していき、最後には未成年でも口座開設できるFX口座を一挙公開していきたいと思います。
海外FXの特長
海外FXの特長:
- 高いレバレッジ取引が可能
- ゼロカット方式を採用
- 豊富な商品数
海外FXには上記の特長があります。
ちなみに、ゼロカット方式というのは、ロスカット(=損切り)が間に合わず口座残高がマイナスになってしまった場合に、その損失分を業者が負担して口座残高をゼロにリセットしてくれる、海外FX独自のサービスのことです。
また、レバレッジにおいては国内FXが3倍程度であるのに対して、海外FXでは最大888倍くらいまでかけられるため、ハイリスクハイリターントレードを行うことが出来ます。
このようなことから、未成年の方でハイリスクハイリターントレードを検討している方は「海外FX」で口座開設をするのがおすすめです。
ただし、海外FXには悪徳業者も多いため、本項で紹介しているFXプラットフォーム以外のものを利用する場合は細心の注意を払って登録するようにしましょう。
国内FXの特長
国内FXの特長:
- 高い安全性
- レバレッジが低い
- メジャー通貨でのトレードがメイン
国内FXは海外FXと違い、情報が比較的オープンでさらに、未成年の場合レバレッジが3倍程度に制限されるため安全性が高いです。
また、トレードにおいては国内FXではCFD等のニッチな投資財は扱っていないので、トレードはドル/円やユーロ/円などのメジャー通貨の為替取引がメインになります。
このようなことから、国内FXは安全にトレードしたい方や、社会人になる前に相場観を練習がてらにつかんでおきたい方におすすめです。
では、次に開設できる口座について見ていきましょう。
未成年でも口座開設できる口座一覧
未成年でもFXが開設できる口座は以下の通りです。
(国内FX)
FX会社 | 18歳 | 高校生 | 親の同意 | 必要資金 | 必要書類数 |
SBI FXトレード | 〇 | 〇 | 要 | 4円~ | 6枚 |
外為ドットコム | 〇 | 〇 | 要 | 4000円~ | 5枚 |
みんなのFX | 〇 | × | 要 | 4000円~ | 5、6枚 |
(海外FX)
FX会社 | 18歳 | 高校生 | 親の同意 | 必要資金 | 必要書類数 |
XM trading | 〇 | 〇 | 不要 | 500円~ | 3枚 |
AXIORY | 〇 | 〇 | 不要 | 5,000円~ | 3枚 |
Titan FX | 〇 | 〇 | 不要 | 200USD~ | 3枚 |
iForex | 〇 | 〇 | 不要 | 10,000円~ | 3枚 |
一方で、海外FXの場合は最低必要資金が高くなる傾向がありますので最初に資金を多く投下したくない方には国内FXがおすすめです。
提出書類を少なく済ませたい方には海外FXがおすすめです。このようなことから、海外FXは申請に必要な書類の枚数が少ないことがわかります。
FXを未成年で開設する際の注意事項
では次に、開設する際の注意事項と登録への流れについて見ていきましょう。
必要な書類
ここでは、FXプラットフォーム全般で口座開設の際に必要になる書類について解説していきます。
登録の際はまず初めに、本人確認書類とマイナンバーカードの撮影を要求されるケースが多いです。
本人確認書類と認められている身分証明書は以下の通りです。
本人確認書類一覧:
<顔写真あり>
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- パスポート
- 住民基本台帳カード
- 在留カード
- 特別永住者証明書
<顔写真無し>
- 健康保険証
- 住民票の写し
- 印鑑登録証明書
マイナンバーカード一覧
- 個人番号カード
- 通知カード
- 個人番号付き住民票の写し
FX会社によっては、身分証明書と顔を同時撮影させられるケースがあり、その際は顔写真なしの身分証明書が認められないことがあります。
そのため未成年者は、顔写真付き身分証として「運転免許」、もしくは「パスポート」を提示することが非常におすすめです。
保護者の許可が必要※国内FXのみ
国内FXで口座開設を行う場合、上記の書類に合わせて、保護者の許可が必須になります。
未成年者必要書類※参考
- 未成年の取引に関する同意書
- 法定代理人であることを証する書面
- 法定代理人全員の本人確認書類
この際、保護者同意書はサイトホームページ上に記載されているケースが多いので自身で印刷するようにしましょう。
また、法定代理人であることを証する書面では、本人と法定代理人全員の続柄が記載された「住民票の写し」または「戸籍謄本」が必要になるので前持った準備が必要になります。
保護者から許可がもらえず、海外FXの口座を開設したくない方はぜひデモトレード用の口座を開設しましょう。
デモトレードとは
デモトレードとは、仮想のお金を使って、無料で自由にFX取引ができるシステムで、仮想金でトレードすることになるため、損失を出すことも利益を計上することもありません。
以下のFXプラットフォームではデモ口座を開設することが出来ますので参考にしてみてください。
<国内FX>
FX会社 | 利用期限 |
外為ドットコム | 3ヵ月 |
GMO クリック証券 | 1ヵ月 |
YJ FX! | 1ヵ月 |
DMM.com証券 | 3ヵ月 |
外為オンライン | 1ヵ月 |
ヒロセ通商 | 30日間 |
IG証券 | 無制限 |
JFX | 3ヵ月 |
ゴールデンウェイ・ジャパン | 無制限 |
岡三オンライン証券 | 30日 |
マネックス証券 | 30日 |
<海外FX>
FX会社 | 利用期限 |
XM trading | 90日間利用がなかった場合期限切れ |
Titan FX | 30日 |
口座開設も保護者の承諾書はおろか、本人確認書類の提示も必要ないのでかなり手軽に始めることが出来ます。
このようなことから、成人を迎えるまでに相場観をつかみたい方や国内FXを検討していた方は、デモトレードで口座開設することもおすすめです。
未成年が運用時に気を付けること
未成年者が特に気を付けなければならないことは「借金」を作らないことです。
「借金」と聞くと怖く感じるかもしれませんが、以下に示すことをしっかりと守ってトレードを行えば借金は基本的に発生しません。
そのため、本項では低リスクトレードの鉄則について解説していきたいと思います。
レバレッジをかけ過ぎないようにする
FXのレバレッジ(leverage)とは、担保として預けた証拠金の何十倍にも相当する資金を動かして取引する信用取引のことを表し、少ない資金で大きな金額の取引ができる仕組みを「レバレッジ効果」と呼びます。
そのため、レバレッジをかければかけるほどハイリスク、ハイリターンのトレードを行えるようになります。
レバレッジ効果によるリターンには以下のような差異が発生します。
このようなことから、レバレッジをかければかけるほど、ハイリスクハイリターンのトレードを行うことができる、ということが出来ます。
ちなみにFXでは、レバレッジをかけて損失を計上した際にロスカットが設けられており、損失が膨らむ前に取引が自動的に強制終了するようになっています。
しかし、リーマンショックやアジア通貨危機など、急激な下落相場に直面した際に「ロスカットの損切りが約定せずに損失が拡大した」といったケースがあります。
そのため、未成年のうちは極力レバレッジをかけずにトレードを行うようにしましょう。
できるだけスキャルピングトレードをしない
スキャルピングとは、数秒や数分単位で売買を繰り返し、小さな利益を積み重ねていくFXにおける投資手法の1つです。
FXには多くトレードスタイルがありますが、その中でも新規注文から決済注文までにかかる時間が非常に短い手法として知られています。
スキャルピングトレードは利益を積み重ねやすいという側面がある一方で、「多少ギャンブル性がある」トレードです。
このことから、未成年の方でスキャルピングトレードに挑戦してみたい方はデモトレードで挑戦しましょう。
長期運用を行う
FXで行う長期運用とは、いわゆる「ファンダメンタル分析」を用いた投資のことです。
ファンダメンタル分析とは、世界の経済に関する情報や各国の経済指標、政治動向などを基に、為替相場の中長期的な動きを予想する分析手法です。
長期的に見ると、為替レートには国力が反映されます。該当する国にとって良いニュースが報道されれば通貨の価値は上がります。一方で、悪いニュースが流れれば通貨の価値は下がる傾向があります。
これらの傾向を読み取ることで為替相場を把握し、スキャルピングトレードよりも堅実に運用することのがベストです。
まとめ
未成年が国内FXを始める場合、本人確認書類とマイナンバーカード、そして保護者同意書や保護者の身分証明書などが必要になります。
一方で海外FXの場合は、本人確認書類とマイナンバーカードのみで開設することができるため、書類を集めるのが億劫な方には海外FXでの開設がおすすめです。
未成年者が特に気を付けなければならないことは「借金」を作らないことです。
そこに関しては、細心の注意を払うようにしましょう。
借金と聞くと怖いかもしれませんが、「スキャルピングトレードをしないこと」、「レバレッジをかけ過ぎないこと」の2点を心がければ絶対に借金が発生するほどの負債を背負うことはありません。
実際に運用する際には、低リスクを心がけて安全にトレードを行うようにしましょう。