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IPOの抽選確率を上げるコツは?応募手順やメリットデメリットも併せて紹介

「IPOは絶対に上がる」、「勝率が高い」って聞いてIPO銘柄に応募したけど当たらない人は多いですよね。

このページにたどり着いてきたひとには実際にIPOに応募してきた人から、今はまだ応募をしたことがない人がいると思います。なので今回は軽くIPOについておさらいした後にIPOに当選するコツについて解説していきます。

1.IPOとは

そもそもIPOとは何でしょうか?

IPOとは Initial Public Offeringの略称で、日本語だと「株式公開」という意味にあたります。簡単に言うと、JASDAQや東証に上場する際に行なわれる株式の新規発行です。

IPOは会社側に以下のメリットがあります。

  • 会社資本の増強
  • 知名度の向上
  • 優秀な人材を確保しやすくなる。

一方で、会社の透明性を確保しなければならないという側面から、4半期ごとの有価証券報告書の提出義務が会社には発生します。

さらに、IPO後は上場前と比較し、株式が多くなることから配当金の割り当てが増え、資金繰りがより難しくなることから、IPOは会社側にとって、メリットデメリットがあることがわかります。

2.IPOを購入する際のメリットデメリット

続いてはIPO株を購入する際のメリットデメリットについて説明していきます。メリットデメリットについて箇条書きでまとめてみましたのでまずはそちらをご覧ください。

メリット

寄り付きで売却することによって利益を得られる。

2019年度の初値騰落率は上場した86銘柄中平均値は+75%となっており、2017年の平均初値騰落率は+112%、2018年は+106%と非常に高い数値を叩き出しています。

このようなことから、IPO当選→初値から寄り付き急騰後に売却という流れで効率よく儲けることができることがわかります。

公募割れの確率が低い

公募割れの可能性が低いこともIPO銘柄の特徴です。公募価格とは公開する株式が投資家に販売されるお金、つまりIPO当選者の株式取得価格ということになります。

2019年に新規上場した銘柄を見ると「88.37%」の株式が上昇していました。

(参考:2019年の初値騰落率1位は4倍超 データで読み解くIPOの最新トレンド | マネーポストWEB)

このようなことから、IPOに当選すると高い確率で「勝てる」ということがわかります。

デメリット

資金力がかなり必要

第一のデメリットとしてあげられることは、「資金力がそれなりに必要であるということ」です。抽選資金が10万円の場合、抽選に参加できるIPOは1-2割しかありません。抽選資金が20万円でやっと抽選に参加できるIPOが5-6割になります。

少しでも当選確率を上げるためには複数の口座で、最低でも一つの口座に「20万」は保持しなければならないので、2-3口座で勝負する場合、資金力が最低でも40-60万円は必要となります。

セカンダリーエントリーは危険

IPOの抽選確率を上げるコツは?応募手順やメリットデメリットも併せて紹介

REF.352820:Korea SE 株価 – Big Hit Entertainment Co Ltd – Bloomberg Markets

「セカンダリーエントリー」とは、IPO株が実際に上場したのちにエントリーを行うことを意味しますが、危険性が高いものとなっています。

なぜなら、IPO株は基本的に初値から乱高下し、暴騰から暴落するケースが多いからです。

上のグラフは先月上場を果たした、人気アイドルグループ「BTS」の親元である「big hit entertainment」の初値から現在までの推移です。こちらも前述したようなケースに漏れることなく、初期は暴騰し、その後には暴落しています。この図からわかる通り相場の変動は激しく、乱高下を繰り返しています。

このようなケースからわかるように、セカンダリーエントリーは初心者にとってはエントリーしにくく、ハイリスクハイリターンの相場となっています。

また、テクニカル的な側面でも、セカンダリーエントリーは危険性が高いです。理由は「成り行き、指値が思惑通りに刺さらない。」、「いつ暴落するかがわからない。」ことの2点です

成り行き、指値が思惑通りに刺さらない。

まず第一に買い注文が殺到する背景から需要過多となり、成り買い、指値買いがうまく刺さらなくなります。

前述したように、株式の変動が激しくなることからスプレッドが広くなり、買値が買い手の想像以上に高くなります。

最悪なケースだと、暴落直前に買い注文が刺さり、売るにも売れず損失を被る危険性があります。

いつ暴落するかがわからない。

先ほど述べた「big hit entertainment」は暴騰が約1日続きましたが、これは1時間のケースもあれば5日間のケースもあります。多くの場合下がる兆候をつかむことは難しく、常にテクニカル的には「下がるかもしれない」相場でのエントリーを強いられるため、精神的なタフさと忍耐強さが必要となります。

このようなことから、相場的にもテクニカル的にも、上場直後のポジション持ちは難しいため「セカンダリーエントリー」を行う際には細心の注意を払う必要があります。

なかなか当たらない

こちらのデメリットで苦しんでいる方も多いと思います。

IPOは大型IPOだと当選確率が「10%前後」小型IPOに関しては「2~5%」です。さらに、IPO株のうち10%は初値で下落するので勝率は1%くらいであることがわかります。

そのため、IPO株は非常に当たりにくく勝ちにくいことがわかります。少しでも当選確率が上がる方法については「4.IPO当選のコツ」で紹介していますのでそちらをご覧ください。

3.IPO応募のプロセス

IPO応募は①幹事の証券会社の発表→②株主の募集、公募価格の決定→③抽選→④購入後意思表示というプロセスで進んでいきます。ここからは各項目ごとに解説していきます。

幹事の証券会社を決める

 株式の新規上場はまず東証のホームページでその事実が知らされ、それと同時にIPO銘柄の取り扱い証券会社が公募します。

IPOの募集は幹事、副幹事となる証券会社が主に担当し、それ以外はIPOを取り扱ないこともあります。ちなみに2020年に上場する予定の「ENE CHANGE」の主幹事はみずほ証券、「ウェルスナビ」の主幹事はSBI証券となっており、2020年のIPO取り扱い実績数は以下のようになっています。

SBI証券37社
SMBC日興証券22社
大和証券22社
岡三証券15社
楽天証券12社

株主の募集、公募価格の決定

その後ブックビルディング方式で株主の募集を行います。ブックビルディング方式とはその名の通り「予約」を積み上げていく方式で、これを行うことにより、投資者の需要を勘案し、公募価格を決定します。

この際、株主はいくらなら買うかを宣言する必要があります。

IPOではほとんどの場合需要が高いので、値幅の最上限価格でブックビルディングをしなければならず、下にある写真の場合は「1400円」で買うことを宣言するようにしましょう。公募価格が1400円で決定した場合、それ未満の数値で予約していた人は「抽選対象外」になるので注意が必要です。IPOの抽選確率を上げるコツは?応募手順やメリットデメリットも併せて紹介

REF.SBI証券|株・FX・投資信託・確定拠出年金・NISA

抽選

買い付け価格が発表されたのちに抽選が行われます。

抽選は完全平等方式とステージ制(=手持ち資金が多いほど有利になる仕組み)の二種類に大別されます。採用している抽選方式の割合は証券会社によって違うので、以下の表のようにまとめてみましたのでまずはそちらをご覧ください。

SBI証券35% 完全抽選

15% IPOチャレンジP

SMBC日興証券10%完全平等抽選

5%ステージ別抽選

マネックス証券100%完全平等抽選
大和証券10-15%完全平等抽選

5-10% チャンス抽選

野村証券10%完全平等抽選
岡三証券100%完全平等抽選
楽天証券100%完全平等抽選
au株コム証券ほぼ100%抽選
松井証券70%完全平等抽選
GMOクリック証券100%完全平等抽選

この表からわかる通り、ネット証券では完全平等抽選のケースが多く、非ネット証券の場合は不平等抽選の割合が高いです。

抽選後、購入意思表示

抽選後当選か補欠当選をした場合、購入意思表示を行う必要があります。購入意思表示期間に入ると「購入」か「辞退」のボタンが表示されるので、そこで購入意思を表示をします。

仮に当選していたとしても「購入意思表示」を怠ってしまうと、「無効」となってしまうため最後まで細心の注意が必要です。

4.IPO当選のコツ

ここでは当選しない人のためにIPO当選のコツについて解説していきたいと思います。IPOで当選するためにはズバリ①完全平等抽選+複数口座開設②SBIのIPOチャレンジポイントを有効活用する。ことの2点が必要です。

完全平等抽選+複数口座開設

圧倒的な資産を保有している人がIPO株を欲しがる中、資産力で当選確率が変わる抽選で当選を狙うことは無謀なため、完全平等抽選を狙うことがお勧めです。当選確率をあげるために、複数の口座で平等抽選を行うことがIPO当選のセオリーになります。

SBIのIPOチャレンジポイントを有効活用する。

SBI証券には「IPOチャレンジポイント」と呼ばれるものがあります。IPOチャレンジポイントは新規上場株式(既上場銘柄の公募増資・売出は除く)のブックビルディング後の抽選・配分に外れた回数に応じてIPOチャレンジポイントが加算されます。

次回以降のIPOお申し込み時に、IPOチャレンジポイントをご使用いただくことによりIPOが当選しやすくなる、SBI証券のポイントプログラムサービスです。

ポイントの増減や例は以下のようになっています。

IPOの抽選確率を上げるコツは?応募手順やメリットデメリットも併せて紹介

(参考:https://www.sbisec.co.jp/ETGate/WPLETmgR001Control?OutSide=on&getFlg=on&burl=search_home&cat1=home&cat2=learn&dir=learn&file=home_comment_ipo_01.html)

上の表を見てわかるように、IPO抽選に外れるたびにポイントが1ポイント貯まるのでIPO当選がしやすくなります。

しかし、「どのくらいのポイントをためると当選できるか」という点に関しては公式では非公表のためわかりませんでしたが、多くの人は最低でも180ポイント以上ためてから当選しているみたいです。人気なIPO株に関しては最低でも300ポイントは必要なので、忍耐強くポイントを貯めて虎視眈々と当選を狙いましょう。

5.まとめ

IPO抽選確率をあげるためには、完全平等抽選の口座を複数開設しつつ、SBIネット証券の「IPOチャレンジポイント」を活用して複数回応募するのがお勧めです。

IPO抽選に落ちてしまいセカンダリーエントリーをする場合は相場が不安定なため、細心の注意を払ってエントリーするようにしましょう。