今回はMACDについて説明します。
のがたか
FX初心者
MACDは、短期と中長期の移動平均線を使用する手法。
※移動平均線は、「単純移動平均(SMA)」ではなく「指数平滑移動平均(EMA)」。
オシレーター系のインジケーターとはまた少し違った印象のインジケーターですね。
それでは、それぞれのアイテムについて詳しく説明します。
タップできる目次
MACDの基礎知識
MACDはMACDライン、シグナルライン、ヒストグラムの3つのアイテムで構成されたインジケーター。
設定した短期と中期の移動平均線(EMA:指数移動平均線)の値を引いて線にしたものです。
例えば短期の値が100円で中期の値が99円だった場合、100-99なのでその差は1円となります。
これをグラフ化したものがMACDラインです。
当然、逆もあり、例えば、短期が100円で中期が101円という場合。
この場合は、100-101なので-1円となります。
上昇の場合、プラスとなるので、MACDラインはMACDの右側の0(ゼロ)より上に位置します。
逆に、下降の場合はその反対でマイナスとなるので、0(ゼロ)より下に位置します。
MACD値とシグナル値がクロスした時が売買シグナルと解説するサイトを見かけた
MACD=短期EMA-長期EMA
シグナル=期間中のMACD合計÷期間なので、その条件が成立するのは既にある程度動いた後 どれもそうですけど単体では弱い #FX #ユーロドル— トレーダーbot (@trading_bot_a) December 19, 2019
シグナルライン
MACDラインの数値を自分で設定した期間で平均化し、それを繋げて1本の線としたものです。
カンタンに言うと、MACDに対しての移動平均線です。
ヒストグラム
ヒストグラムは見た目が棒グラフのようなアイテム。
これは、MACDラインとシグナルラインの乖離幅を表します。
ヒストグラムが短ければ、MACDラインとシグナルラインの乖離幅は小さく、長いとその乖離幅が大きいということになります。
MACDの使い方
MACDを利用したトレード方法を解説します。
①MACDラインとシグナルラインのクロスのタイミングで売買
一番シンプルな活用方法です。
表示されている線がクロスするタイミングでエントリーしていきます。
MACDラインを基準として考え、MACDラインが上から下に抜けたら売り、下から上に抜けたら買いでエントリーします。
このチャートなら「売り」のタイミングでエントリーし、「買い」のタイミングで決済とするというのがスマート。
MACDラインとシグナルラインの乖離幅が大きいほど勢いがあることを意味します。
※乖離幅が小さい場合、あまり勢いがないので注意が必要。
また、乖離幅が縮小してきた場合は勢いはなくなってきているということになります。
のがたか
別に意味はない。
MACDは普段見ない。
普段見ないものを今見るということは#つまり pic.twitter.com/V8LWM9IBSs— 壇上 (@lasthopelonger) December 17, 2019
②MACDラインが0(ゼロ)を通過するタイミングで売買
MACDラインは、設定した短期・中期の移動平均線の乖離状態を教えてくれます。
解りやすくするため、下のチャートには、MACDと同じ設定をしているEMAを2本表示させています。
この設定した移動平均線の乖離がなくなったとき、MACDラインは、0(ゼロ)を通過します。
実際に移動平均線を表示させているチャートを見てください。(紺の〇で囲った部分)
このタイミングで、下に抜けるときは売り(SHORT)、上に抜けるときには買い(LONG)でエントリー。
仕組みとしては、ゴールデンクロスとデッドクロスと同じということになります。

ただし、決済は、チャート上に表示させた移動平均線を頼りにするのが無難ですね。(例:チャート上に表示させた移動平均線をローソク足が抜けてきた場合決済!など)
また、MACDラインとシグナルラインの乖離幅が大きいほど、勢いがあると判断できます。
なので、0(ゼロ)地点を通過する際のMACDラインとシグナルラインの乖離幅も視野に入れるといいですよ。
MACDはDCしそうなんだが😥 pic.twitter.com/4Bsp2Y6ueg
— fxtrademeister (@fxtrademeister) December 17, 2019
③MACDラインとシグナルラインの乖離状況を見て押し目エントリー
初めてだと難しいと感じるか発想なので、チャートに慣れてきたら挑戦してみてください。
MACDラインとシグナルラインの乖離は、
「乖離が大きいほど勢いがあると判断することができる」
と解説しました。
これは、ヒストグラムの長さでも確認することができます。(ヒストグラムの長さはMACDラインとシグナルラインとの乖離幅を表している)
そして、この勢いがあるときに、下位の足で押し目エントリーしていきます。
4時間足では、MACDラインとシグナルラインの乖離幅が大きくなってきて、且つ0(ゼロ)より下に位置しているので、売りが優勢と判断します。
このため下位の足である、1時間足では売りを示唆する売買サインが出たタイミングで売り方向へエントリーしていきます。
このタイミングは必ずしもMACDを頼りにするわけではなく、
例えば、「ローソク足が移動平均線を下回ったタイミング」
でもいいですね。
のがたか
慣れないと感覚がつかみにくいので、まずはチャートを見て自分がエントリーする時間足を見ながら上位足を見て、流れを掴む癖をつけるといいですね…!
ランド/円、もっと騰がんないかなー。月足だとMACDがもうちょっとでゴールデンクロス! pic.twitter.com/DNxbmmdUVD
— Sally sinodama 🏳️🌈 (@sinodama) December 19, 2019
MACDの注意点
MACDを使うにあたり注意点があります。
注意点:
- ダマシの可能性がある
- MACD単独はNG
特にダマシには要注意。
多くはレンジ相場で発生します。
「ゴールデンクロスのシグナルが出たのでエントリーした途端、価格が下落する」
あるあるです…。
トレンドが出ていない場合では、MACDは機能しないことが多いです。
のがたか
MACDのクロスでエントリーしてるけどダマシに引っかかることが多い、という人は長期 MACDを活用しましょう。エントリーが少し遅れますがダマシは減ります。
やり方は設定を19/39/12に変えるだけ。覚え方は『イク!サンキューいつも!』です。私は朝から何を言っているのでしょうか?
— ひげづら👉固定ツイ参照 (@higedura24) February 5, 2019
まとめ:MACDを利用したトレード方法
慣れるまでは少し難しいと思いますが、少額のトレードで経験を積めば必ず身に着けることができます。
ぜひ、ご自身にあったスタイルを見つけてくださいね。
さて、オシレーター系インジケーターの使用方法については今まで様々な方法をお伝えしてきましたが、実は少し変わった使い方もあります。
その方法は、「ダイバージェンス」と言って、オシレーター系インジケーターだからこそできるやり方なのですが…次回はこの「ダイバージェンス」について詳しくお伝えします。
