具体的にやさしく解説します。
のがたか
移動平均線はテクニカル分析を使うにあたり必須…基本中の基本です。
すべてのテクニカルは移動平均線からはじまると言っても過言ではありません。
FX初心者の方もまず通る道。
ぜひこの記事を読んで移動平均線をマスターしましょう…!
のがたか
FX初心者
タップできる目次
移動平均線で必須な終値とは
「終値(おわりね)」は、ローソク足の四角い部分(実体)の上もしくは下がそれに当たります。上と下どちらが終値なのか?についてはローソク足が陰線か陽線かで判断します。
上のチャートでは青が陰線。赤が陽線です。
陰線の場合、実体の下!陽線の場合、実体の上!が終値です。
移動平均線は設定した期間の終値の平均を線で結んだインジケーターのことです。
なので、設定を「8」とした場合、「過去8本分の終値の平均を結んだ線」ということになります。
ようするに、黄色い線が設定を8とした移動平均線です。
黄色の矢印のローソク足のところにある移動平均線は、矢印のローソク足より前の8本の終値の平均ということ。
〇部分をそれぞれ足して8で割ったものです。
USDJPY
MovingAverage +MACDドル円です。おそらく2020年1月に大きく上がると思います。日足・週足すべての移動平均線を超えてきてます。特に週足が強いです。 pic.twitter.com/5rJep4iRx9
— HYUMUfx (@hyumufx) December 15, 2019
移動平均線の種類
移動平均線と一言でいっても様々な種類のものが存在します。
主なものとしては3つ。
- 単純移動平均線
- 指数平滑移動平均線
- 加重移動平均線
単純移動平均線(SMA)
一般的な移動平均線です。
自分が設定した期間分の過去のローソク足の終値の平均を1本の線で結んだものです。
指数平滑移動平均線(EMA)
単純移動平均線が全てのデータを平等に扱い全ての平均値を常に出し続けているのに対し、指数平滑移動平均線は直近の値に対して少し比重を重くしたものです。
それぞれ設定を21にし表示させたものです。
黄色が単純移動平均線(SMA)、水色が指数平滑移動平均線(EMA)です。
指数平滑移動平均線は直近の動きに比重を置いているので、単純移動平均線よりもローソク足に割と近い動きをします。
加重移動平均線(WMA)
わかりやすくいうと、指数平滑移動平均線が過去の平均プラス直近に比重を持ってきているのに対し、加重移動平均線は完全に過去を切り捨てた移動平均線です。
指数平滑移動平均線(EMA)と加重移動平均線(WMA)を表示させたチャートを見てみましょう。
指数平滑移動平均線よりもさらにローソク足に近いところに加重移動平均線があるのがわかりますね。
指数平滑移動平均線よりもさらにローソク足の動きに近いのが加重移動平均線です。
反応速度の敏感さ
3つの移動平均線を「反応速度の敏感さ」で表現することができます。
単純移動平均線 < 指数平滑移動平均線 < 加重移動平均線
▼3つの移動平均線を同時に表示させたチャートで確認
単純移動平均線よりも反応が早いのが指数平滑移動平均線。
そしてさらにそれよりも反応速度が速いのが加重移動平均線ということを意味しています。
チャートに設定してあるのは200日移動平均線です。私は200日移動平均線が最も重要な指標と考えています。1960年以降米国株の急落100回のうち83回が200日移動平均線より下にありました。統計的に見ても超重要指標です。 pic.twitter.com/K29ci4sfl3
— Thomas.C (@T_cut07) December 19, 2019
移動平均線のトレードでの使い方
移動平均線の上もしくは下にローソク足がある場合、それは何を意味している?
のがたか
FX初心者
ということは、移動平均線とローソク足の位置を見ることで、現在「買い」と「売り」どちらが優勢か?がわかります。
のがたか
チャートの中の水色の四角い枠でくくった部分。「買い」と「売り」どちらが優勢だと思いますか?
FX初心者
「売り」が正解ですね!
移動平均線は過去8本分の終値の平均を線で結んだものです。
なので、移動平均線より下にローソク足があるということは「売り」が優勢であるという見方ができます。過去8本で売りのポジションを持った人は大体利益が出ているということ。
つまり、移動平均線を利用して売買ポイントを探すときは、移動平均線の上であれば買い(LONG)ポジション、下であれば売り(SHORT)ポジションでエントリーしていくということです。
ただ、
「移動平均線よりも上にあるからという理由だけでいつでも「買いエントリーでいいのか?」
当たり前ですがそんなことはないです。
▼チャートで確認!
【1】で買いポジションをとった場合は利益を出すことができます。
ですが、【2】で買いポジションをとった場合は損失です。
上のチャートでいうなら、一番簡単なのは、
「移動平均線を超えたタイミングでエントリー。そして、移動平均線を下回ったタイミングで決済する」
ただしこの方法は全てに有効なわけではありません。
上のチャートは、あくまで過去のチャートです。
なので、過ぎてしまったものを見れば「ここがエントリーポイント」「ここが決済ポイント」というのを確認することができますが、実際には先が解らないのが相場。
そのため、「エントリー」や「決済」と書かれた反対側の部分のように、
「レートが移動平均線より上(下)だから買い(売り)ポジションをとったのにあまりうまみがない上、逆に損失が出てしまった!」
ということはけっこうあります。
2時からトレードタイムです。
オルトプラス、ファインデックス共にアゲアゲでした!
陽線、YH、移動平均線の位置、向き、全部良いのではないでしょうか?
そろそろ利確売りもでそうなので注意しながら見ていきます。
ただ、利益は伸ばしてなんぼなので、エントリーから+○%だから売りとかはしません。 pic.twitter.com/yRxNiC00UI— ゆとまる (@Yuto87424294) December 19, 2019
移動平均線を使った手法
まず、はじめに断っておきますが、相場の世界に「絶対」は存在しません。
当然のことながら、「勝つことしかないアイテム」というのも存在しません。
それでも「損失を減らし利益を増やそう!」という目的のため、様々なインジケーターやオシレーターが存在します。
そのアイテムを組み合わせることでより勝率を上げていこう!という考えの元、様々な手法がうまれています。
ゴールデンクロスとデッドクロス
解りやすいようにまずは、チャートを載せてみました。
ピンク色の〇が書かれているところがゴールデンクロス。水色の〇がデッドクロスです。
まず、緑色の移動平均線ですが、短い期間を設定した短期移動平均線。
黄色の移動平均線は緑色の移動平均線よりも長い期間を設定した長期移動平均線です。
ゴールデンクロスとは、長期移動平均線を短期移動平均線が下から上に抜けることを言い買いが優勢となることを示唆します。
また、デッドクロスはその反対で長期移動平均線を短期移動平均線が上から下に抜けることを言い売りが優勢となることを示唆します。
レートが移動平均線より上にあるか下にあるかだけではなく、移動平均線同士がクロスするタイミングでエントリーと決済を考えることのできる方法の1つです。
短期移動平均線と長期移動平均線にどの移動平均線を使用するかと、それぞれの期間の設定をいつに設定するかは自由に設定することができます。
最初はFX会社のデフォルトでの数値を利用してもいいと思います。
FX会社でのデフォルトは基本的に、一般的によく使われる数値となっています。
使ってみて「もっと早く反応したい」ということであれば、単純移動平均線ではなく指数平滑移動平均線や加重移動平均線で設定してもいいし、期間も短めに設定するといいですね。
逆に、反応速度を速めるとダマシ(自分がエントリーした方向とは逆の方向にレートが動いてしまうこと)にあう確率があがってしまいます。
ダマシのリスクを極力避けたいということであれば単純移動平均線にして期間もそのままもしくは少し長めに設定するのもあり。
ずっとFXから離れてた
11月30日から持ち金16万から再スタート移動平均線、MACDを主に30分足から8時間足を使いシンプルにゴールデンクロスをエントリーポイントにしました。
現在195.000円目標は0にしないこと
— のぼ (@pachinko_yameta) December 16, 2019
パーフェクトオーダー
パーフェクトオーダーとは、水色やピンク色の枠内のように、表示している移動平均線すべてが同じ方向を向くことを言います。
パーフェクトオーダーはトレンドが発生しているかどうかを示唆してくれます。
傾斜が強ければ強いほど強いトレンドを意味しています。
移動平均線は短期・中期・長期の異なる時間軸のものを3本表示させます。
表示させる移動平均線はゴールデンクロスとデッドクロスの時と同じで、どの移動平均線で設定してもOK。
短期10・中期20・長期30というように、ある一定の間隔をあけて設定するのがいいですね。
枠外を見ていただくと、それぞれの線が別々の方向を向いているのが確認できます。
このような状態の場合、「パーフェクトオーダー未成立」ということになります。
ただ実際はパーフェクトオーダーってなかなか成立しません。
理由の一つとして、そもそも相場でトレンドはあまり発生しないというのがあります。
FX初心者
のがたか
トレンドが発生するということは、そちらの方向(上昇方向であれば買い、下落方向であれば売り)が優勢となります。
なので、使用方法のひとつとして、上位足(自分がトレードを行うよりも上の時間の足)でトレンドの有無を確認し、
「トレンドが発生しているのであればその流れに沿った方向性でエントリーする!」
という風に活用するのもありだと思います。
今の説明をチャートで表現してみるとこんな具合。
トレードをいつも5分足で行っていると仮定して、上位足として15分を持ってきてみました。
トレードのやり方:
- 上位の足でパーフェクトオーダーを確認
- 次に下位足(普段トレードを行う足)を確認
上位足では、上昇方向のパーフェクトオーダーができていて、下位足ではゴールデンクロス!
なので、買い方向優位!と判断し、ポイントポイントで、買いエントリーを行う。
実際にリアルタイムでトレードを行っている時には、パーフェクトオーダー確認の時にはゴールデンクロスから少し時間が経っています。
なので、移動平均線とローソク足の関係をみて、
- ローソク足が下から上に抜けて確定したときに買いエントリー
- 下抜けして確定したら決済
という方法がいいですね。
もちろんエントリーは売りより買いで!
ポンドドル 日足はロウソクが移動平均線の上に、、、 15分足はずっとレンジ、、、 もともとエントリーする回数は少なくて、1日に3回ぐらいしかないけど パーフェクトオーダーのショートが好きな私は朝からエントリー出来る環境じゃない笑笑 アクセサリーでも作ろう💘💘💘 pic.twitter.com/AjsFM6B834
— むつみ2525 (@yo8a3CwRP8YRy3x) December 19, 2019
まとめ:移動平均線を攻略!
「移動平均線」と一言でいっても様々な種類と活用法があります。
移動平均線を使用したトレード方法として、設定期間が異なる線を何本か表示させ、パーフェクトオーダーまできっちりとはいかずとも同じ方向を向いているときに、その方向にエントリーする!という方法もあります。
どの方法、どの設定がご自身にあっているのか?は少額で色々と試してみるといいですね。
色々試すのが面倒~という場合はデフォルトで様子を見てみるのももちろんOK。
自分のやりやすいスタイルをぜひ楽しみながら見つけてみましょう。