日本で人気の通貨ペア、NZドル円!
基礎と特徴をゼロから解説していきます。人気の理由は…?
絶対に覚えておくべき通貨ペアですよ。
のがたか
FXでどの証券会社でも必ずと言って良いくらい取り扱いができる「ニュージーランドドル」
国内では人気の通貨ペアで多くの金融機関、大口、トレーダーがその値動きに注目しています。
もちろん知っておいて損はありません。(というか絶対に知るべき)
「幸福度の高い国」として上位にランクインしている国「ニュージーランド」
今回は、ニュージランドとニュージーランドドルの魅力を紹介します。
のがたか
FX初心者
うーん、知っているつもりでしたが説明してと言われると実は全然知らないのかもしれないです・・・。
のがたか
タップできる目次
ニュージーランドの特徴
まずはニュージーランドという国の特徴を理解します。
国の方針
ニュージーランドでは日本とは異なり、税金社会保険、厚生年金、失業保険などがありません。
「納税している分、国民を守るのが当然」
という考え方です。
そのため、ニュージーランドでは国の支出の8割近くが社会保障として使われています。
老後に関しては、過去に年金を払わなくても年金を貰うことができます。
主な税金の種類
国のサポートがしっかりしている分、日本よりも税金が高い傾向があります。
ニュージーランドの税金の一部:
- 消費税
- 所得税
- 法人税
- 源泉徴収税
- 小切手税
- 贈与税
- 相続税
ニュージーランドでは、消費税が一律15%となっております。
日本の10%と比べると少し高く感じるかもしれませんが、世界的に見たら日本の消費税はかなり安い。
所得税は日本と同じ累進課税となっており、税率は日本と近いですが低所得者であっても10.5%の支払いがあります。
法人税に関しては一律で28%、年間の利益によってG.S.Tナンバーと呼ばれる消費税番号の取得が義務付けられています。
ニュージーランドドルの相場の特徴
ニュージーランドが小国であるため、関連性の高い国の影響を受けやすい状況です。
ニュージーランドドルの相場において相関性が高いものは3つ。
相関性が高いもの:
- 高金利通貨国の相場
- オーストラリアの相場
- コモディティ
オーストラリアと相関性のある理由
ニュージーランドとオーストラリア「どちらも高金利通貨である」という点。
他の高金利通貨の政策金利の結果によっては影響を受け似たような動きをすることがあります。
ニュージーランドの最大の貿易相手はオーストラリアです。
その為、オーストラリアの景気に大きな影響を受けます。
また、オーストラリアは中国の影響を受けやすくなっているので、ニュージーランドも中国の影響を受けやすいですね。
ニュージーランドとコモディティ
何と言ってもニュージーランドの特徴として有名なのは、「コモディティ」にあります。
ニュージーランドの輸出の多くを占めているのがコモディティであり、コモディティの価格の上昇とともに、ニュージーランドの相場も上がる傾向があります。
日用品や穀物、鉱産資源などの生活に欠かせない現物品のこと。
ニュージーランドドル円(NZD/JPY)の特徴
ニュージーランドドル円は国内で人気の通貨ペアとなっています。
人気=通貨量も多く、FXトレーダーがみている通貨ペア。
ニュージーランドドル円の特徴:
- 値動きが激しい
- ボラティリティ(値幅)が適度
取引量が多いことから流動性に富んでいるのはもちろん、大量の資金が売買されますので当然の結果ですね。
値動きが活発だとトレーダーにとっては魅力的なことなので、多くのトレーダーが注目する要因になります。
したがって豪ドル円は初心者から上級者まで参入しやすい万能な通貨ペアと言えます。
過去の値動き
- 2008年:リーマンショック 81円→45円(!)
- 2008~2010年:金融緩和
- 2010~2011年:金融緩和
- 2012~2013年:金融緩和
- 2015年~:中国経済の原則、原油安、ブレグジットで断続的な下落
リーマンショックが原因で2008年から2009年で相場が大きく下がりました。
こ2008年8月は81円前後でしたが、2009年3月には45円前後まで下がるという大きな影響を受けました。(-45%)
アメリカの量的金融緩和により、2010年6月頃には68円前後まで上昇、その後少し下がったものの、量的金融緩和第二弾で2011年7月頃も67円前後の相場に戻りました。
2012年にも再度アメリカの量的金融緩和があり、2013年6月頃には83円前後まで上昇しました。
また、中国経済の悪化に伴いニュージーランドの相場も大きく下がり始めました。
最近の出来事
NZドル円相場は円安・NZドル高となっており、直近3か月のレンジは67円から77円台を推移しております。
経済指標に関しては、中国経済の減速が加速していることからその影響を受けNZドル安となりました。
また、断続的な中国経済の減速や利下げもあり下落が続いています。
スワップポイント
現在のスワップポイントは買い(ロング)方向がプラスです。
FX会社 | 「買い」 | 「売り」 |
LIGHTFX | 16 | -16 |
みんなのFX | 14 | -14 |
DMM FX | 14 | -14 |
ヒロセ通商 | 14 | -14 |
YJFX! | 14 | -27 |
GMOクリック証券 | 14 | -18 |
マネーパートナーズ | 10 | -28 |
セントラル短資FX | 7 | -22 |
(2019年12月19日時点)
安定した通貨でスワップポイントが高い印象。
とはいえ、安定感はまだまだあります。中長期の運用があっていますね。
ここ直近では、LIGHTFX、みんなのFXのスワップが一段高い水準にあります…!
豪ドル円を長期で運用するならプラススワップの買い(ロング)がおすすめです。


ニュージーランドドル円(NZD/JPY)の今後の見通し
現在の下落要因:
- 中国経済の減速
- 米中貿易戦争
- NZドルの利下げ
金利通貨であるニュージーランドの通貨は政策金利には影響を受けやすくなっています。
利下げについては、これ以上下がる余地は低いとの見方から2020年は落ち着く予想が多くなっています。
また、直近で米中貿易戦争も休戦の見通しがたってきています。
米中貿易戦争の問題、地政学的リスクによりリスクオフに流れる可能性はあるものの、アメリカ経済順調でその影響からリスクオンの状態になっています。
また、アメリカの利上げなどがもしあれば、相場が下がる可能性はあります。
2019年12月、野村證券はニュージーランドドル円(NZD/JPY)0の今後を以下のように予想しています。
12月13日15時現在、NZドルは対米ドルで0.66ドル台前半、対円で72円台半ばで推移しています。向こう1年間のNZドルの対円相場レンジを1NZドル=66.0~72.0円と予想します。
のがたか
底からの回復に期待したいです。
アメリカのFRBの議長はパウエルさん。
パウエルさんはハト派の為、利上げのようなアグレッシブなことはしない可能性があるとされている為、もしも予想外の利上げがあった場合は相場が下がる可能性はあります。
まとめ:ニュージーランド円の特徴
ニュージーランドは国民が住みやすい国となっており、コモディティーが強く、生活はかなりしやすい国。
相場は周りからの影響をかなり受けやすくなっていますが、国自体は長期的に見たら強い国の一つと言っていいですね。
長期的に見てニュージーランドの可能性を感じたら、資産の一部をニュージーランドドルに投資してもOK。
スワップを要確認!