ストキャスティクスは「相場の買われすぎ・売られすぎ」を判断する分析手法のこと。
個人投資家に人気がある手法です。
今後の相場がどうなるのか、自分なりに予測できるようになると利益も見込めるようになる。
しっかり理解して使いこなせるようになりましょう。
のがたか
FX初心者
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ストキャスティックスとは
RSIやRCIに似ていますね。
ストキャスティックスの部分のみ拡大し、説明します。
ストキャスティックスとは:
ストキャスティックスはRSIと並ぶ有名なオシレーター系インジケーターの1つです。
オシレーター系なので、ストキャスティックスが表すのは相場の過熱感です。
チャートの右側にある数値の80%以上を買われ過ぎ、20%以下を売られ過ぎと読むことができます。
FX会社によっては、70%以上を買われ過ぎ、30%以下を売られ過ぎと表記しているものもあります。
のがたか
ストキャスティクスの線は2本です。
この2本の線(紫と緑)は、それぞれ、%K(紫)と%D(緑)といいます。
※RSIは1本、RCIは3本の線
ストキャスティクスは一定期間の高値と安値から買われすぎか売られすぎかを判断す手法です
— 哀楽アップ@FXブロガー (@airakuup) December 18, 2019
%Kとは?
設定した(この設定は自身で自由に設定可能)期間内の最高値と最安値の間で、現在の値が何パーセントのところに位置しているのか?を表します。
%Dとは?
%Kの移動平均線です。
平均をとっているので%Kよりは滑らかな動きをしているのが特徴です。
ストキャスティックスの使用方法
FX初心者
線が買われ過ぎと売られ過ぎ、どちらの領域にいるのか?ということによって、エントリーの方向を決めエントリーしていくんだ。
のがたか
ストキャスティックスはレンジ相場での逆張りで威力を発揮するインジケーターです。
強いトレンド相場ではあまり力を発揮できないので、まずは今自分がエントリーしようとしている相場がどういう相場であるのか?を確認してからエントリーポイントを探していきましょう。
エントリーのタイミングは、%Kと%Dのクロスのタイミングで行っていきます。
%Kと%Dが80%の線より、上に位置しているということは、「買われ過ぎ」という判断となるため、80%の線を越えたところで、%Kと%Dがクロスした場合、売り(SHORT)エントリーをします。
また、エントリーの際にはクロスした後の%Dの方向性も確認します。
売り(SHORT)エントリーなら、%Dが下方向へクロス、買い(LONG)エントリーなら%Dが上向きにクロスです。
決済は、%Kと%Dのクロスのタイミングとなりますが、売りエントリーであれば、%Dが上向きで%Kとクロスしたタイミング。
買いエントリーであれば、%Dが下向きで%Kとクロスしたタイミングとなります。
上位足が反転示唆してきたら下位足を見て下位足の乗れるところを乗ろう
この場面では30分足が十字線を出しながら上昇の勢いも弱くなってきているので近々反転下降していく
5分足をみるとストキャスティクスが
ダイバージェンスしているから
5分足のエントリー基準も整っているので好ポイント pic.twitter.com/kYNJUke8XW— こうくん@FX (@koukun_FX) December 14, 2019
ストキャスティクスの注意点!ダマシがある
実はこのやり方だけでは、かなり「ダマシ」があります。
まずはダマシの部分をチャートで確認してみましょう。
黄色の枠で囲った部分が結果的にダマシとなった部分です。
左側から見ていきましょう。
- 「80%を超えているし、%Dがクロスして下方向に向いているから売り!なのに、まだ上がっちゃう。」
- 「20%より下だし、%Dがクロスして上方向だから買い!なのに、まだ下がっちゃう。」
- 「20%より下だし、%Dがクロスして上方向、しかも勢いがあるから買い!…と思ったらすぐに大きく下がった。」
実際にエントリーしていたのなら、まさにこんな声が聞こえてきそうですよね。
では、このダマシに対し、どう対応したらいいのか?その方法を紹介します。
ダマシを回避する方法
ここからは、ダマシを回避する方法をいくつか紹介します。
①移動平均線を使用する方法
まずは、移動平均線を入れる方法です。
ダマシにあってしまったポイントを見ると、ストキャスティックスでは売りエントリーを示唆しているのに対し、移動平均線は上昇傾向にあります。
また、買いエントリーを示唆しているポイントでは移動平均線は下降傾向となっています。
ダマシではないポイントでは、移動平均線もそれぞれ同じ方向を向いています。
②スローストキャスティックスを使用する方法
この方法は、先程の移動平均線にプラスする!という考え方です。
移動平均線だけを追加するよりもよりダマシを回避するための方法だと思ってください。
スローストキャスティックスとは
ロジックそのものはストキャスティックスと同じですが、採用する価格の日数を増やしているため、緩やかな線となりエントリーのタイミングが出にくくなるのが特徴のインジケーター
なんと、先ほどは3ヶ所あったエントリーポイントが1ヶ所だけとなりました。
クロスしたタイミングで、%Kと%D(スローストキャスティックスの場合はSlow%D)が同一の方向を向いていることがエントリーの条件となるためです。
結果的には、残ったエントリーポイントのみが一番利益を出したポイントとなっています。
このようにスローストキャスティックスを使用すると、エントリーポイントが減る一方で、ダマシにあう可能性はグンと下げることができます。
テクニカルで一概にこれとは言えないけど移動平均線とストキャスティクスの組み合わせがいちばんバランスいいと思う。〔ストキャスティクスのダマシ回避にMACDあればなお良しって感じかな?〕
— まっすん (@masi0517) November 7, 2016
まとめ:ストキャスティクス
設定は、まずは各FX会社のデフォルト設定のまま使用してみるといいですよ。
実際に使用しているうちに、「いつも少し反応が遅い気がする」とか、「これだとダマシにあうことが多い」など、様々なことに気がつきます。
「反応が遅い場合は、少し設定期間を短くしてみる」
「ダマシにあう率が高いのであれば、スローストキャスティックスに変えてみたり、設定期間を少し長めに設けてみる」
mなど、自身で自分のトレードスタイルに合う設定に変更しましょう!
FX初心者