FX初心者
のがたか
本記事ではメキシコペソのスワップサヤ取りを解説します。
本記事の内容:
メキシコペソでサヤ取りを検討中の方向け
- メキシコペソでサヤ取りをする方法
- メキシコペソのサヤ取りデメリット
- 結論:メキシコペソは買いスワップポイント投資でOK!
メキシコペソのスワップポイント投資は高金利通貨の中でも比較的安定した利益が見込める資産運用です。
しかし、先進国通貨と比べると、どうしても相場が下落しやすい傾向にあるのも事実…。
そんなときに思いつくのが両建てによるスワップポイントのサヤ取りです。
結論だけいうと、「メキシコペソのサヤ取りは可能ですが、オススメしません!」
本記事ではメキシコペソのサヤ取り方法を解説した上で、デメリット・リスクについて解説していきます。
※なお、先にメキシコペソスワップ投資の運用実績や基礎知識を知るなら、メキシコペソ円スワップ投資ガイドをご覧ください。
また、メキシコペソのスワップポイント投資を効果的に進めるには、スワップポイントの高い会社を選ぶのが最重要です。
メキシコペソ スワップポイント厳選ランキング5選もあわせてご覧くださいね。

タップできる目次
メキシコペソでスワップのサヤ取りをする方法
スワップポイントのサヤ取りをする方法は主に2つあります。
- 相関性が高い通貨ペアのスワップ差で稼ぐ
- 同じ通貨ペアでFX会社のスワップ差で稼ぐ
ただし、高金利通貨は通貨傾向が不安定なので、「相関性が高い通貨ペアのサヤ取り」はリスクが高いです。
ということで今回は、「メキシコペソの買いと売りのポジションを同時に持つ両建てによるサヤ取り」に絞って解説をしていきます。
メキシコペソのスワップポイントのサヤ取りの利回りは?
それではメキシコペソをサヤ取りをするとどのくらいの利回りが見込めるかシミュレーションしていきます。
今回は買いスワップが高い『セントラル短資FX』と売りスワップが少ない『マネーパートナーズFX』でサヤ取りした場合を考えてみました。
シミュレーション条件:
- 通貨価格:5.7円(固定)
- 買い:セントラル短資FX『+16円』
- 売り:マネーパートナーズ『-14円』
- レバレッジ:5倍
- それぞれ10万通貨保有
▼シミュレーション結果
種類 | 元本 | 年間スワップ |
買い | 12万円 | +58,400円 |
売り | 12万円 | -51,100円 |
サヤ取り | 24万円 | +7,300円 |
投資元本24万円で年間7,300円の利益なので利回りは3%ほど。
のがたか
今回の計算条件であるレバレッジ5倍はロスカットが過去最安値付近で、そこそこリスクを取った運用です。
これで利回り3%なので、わざわざメキシコペソでサヤ取りしなくいてもいいかな~というのが正直なところ…。
さらにメキシコペソは将来的に上昇が見込める通貨なので、売りはリスクになりうると思っています。
肝心の2019年以降のメキシコペソについては以下の理由により「見通しは明るい」と判断しています。
メキシコペソの見通しが明るい理由:
- 米国の利上げが後退する
- USMCAの合意
- 将来的にメキシコペソ高、日本円安となる
メキシコペソの今後は、メキシコペソの見通しで詳しく解説していますのでぜひご確認ください。

ここからは、メキシコペソでスワップサヤ取りをする場合のデメリットを解説していきます。
サヤ取りをする場合のデメリット
メキシコペソのスワップサヤ取りには以下の3つのデメリットがあります。
デメリット:
- 利回りが低下する可能性が高い
- 強制ロスカットの可能性がある。
- 資金効率が悪い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
デメリット①:利回りが低下する可能性が高い。
スワップポイントは各国の政策金利をベースに決定されます。
メキシコの政策金利は現在8.25%と過去最高であり、2019年以降は下落する可能性が高いと判断しています。
政策金利が下がるとスワップポイントも少なくり、利回りは3.0%よりもさらに低下する可能性が高いです…。
過去の政策金利の推移は下図の通り。
メキシコ政策金利の推移:
- 2008年:8.25%(過去最高)→リーマンショック直前で世界的に高金利
- 2015年:3.00%(過去最低)→リーマンショック後の景気後退で低金利
- 2018年:8.25%(過去最高)→米ドル利上げに伴いメキシコペソも利上げ
覚えておいて欲しいのは次の3点です。
- 過去10年間で政策金利が3.0%~8.25%ほど変動しているということ
- アメリカの政策金利と同じ傾向であること
- 現在の政策金利8.25%は過去最高であり頭打ちと考えられること
のがたか
特に2019年以降はアメリカの景気後退が予測されており、米ドルの利上げはほぼありません。
このことからメキシコペソの政策金利は下落、良くても現状維持だと考えています。
現在の高金利状態かつレバ5倍で利回り3%ですから、ここが上限だとするとメキシコペソのスワップさや取りにあまり旨味はないかなーというのが正直なところですね。
デメリット②:強制ロスカットの可能性が高い
次にレバレッジを上げすぎると強制ロスカットが発生する可能性が高いです。
さきほどのシミュレーションで使用したレバレッジ5倍のロスカットラインは以下の通り。
- 買い:4.6円でロスカット
- 売り:6.6円でロスカット
これをチャート上に表すと下図のようになります。
レバレッジ5倍の場合、買い側は過去最安値の4.87円を下回ってもOKですが、売り側はロスカットレートが6.6円とメキシコペソの過去10年の平均値程度の位置…。
特にメキシコペソは、長期的には上昇する通貨だと判断しています。
そうすると、
「売りポジションは強制ロスカットが発生するリスクが高い」
ということになります。
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仮に売りポジションのロスカットが発生した場合にさや取りを継続しようとすると次の対応が必要になります。
- 買いポジションを決済して為替差損をプラスマイナスゼロにする。
- 両建てポジションを取り直す(スプレッドコスト発生)
利回り3%という低リターンの割には、手間が多い・面倒…というのが正直なところですね。
デメリット③:資金効率が悪い
デメリット3つ目は買いスワップ投資の2倍のお金が必要で、資金効率が悪い点です。
今回のさや取りシミュレーションでは両建ての為に合計24万円(買い12万:売り12万)のお金が必要でした。
これが買いスワップ投資単体だと買い12万のみでOKです。
さらに年間58,400円=利回り48%と脅威の年利になります。
ところが、サヤ取りにした途端に利回り3%まで低下…。
▼両建てと買いスワップ単体の利回り比較
種類 | 必要資金 | 年間スワップ | 利回り |
両建てサヤ取り | 24万 | 7,300円 | 3% |
買いスワップ単体 | 12万 | 58,400円 | 48% |
さや取りだと通貨変動のリスクを無視して、スワップだけ得られるというメリットはあります。
ですが、正直利回り3%程度ならもっと確実な投資信託などの選択肢も取れます。
結論としてメキシコペソのさや取りは
「高利回りでスワップポイントが得られるという、メキシコペソの魅力を活かしきれていない手法」
という印象です。
のがたか
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サヤ取りではなく普通に買うの推奨です!
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- 業界最狭のスプレッド
- 業界最高のスワップ
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メキシコペソのスワップポイント投資を効果的に進めるには、スワップポイントの高い会社を選ぶのが最重要!
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まとめ:メキシコペソのサヤ取りはおすすめしない!
結論は「サヤ取り可能ですが、メキシコペソなら買いスワップポイント投資がおすすめ!」です。
のがたか
- 両建てによるさや取りは可能!ただし利回りは3%と高くはない…。
- デメリット①:政策金利が下落し、利回りが低下する可能性あり。
- デメリット②:強制ロスカットの可能性がある。
- デメリット③:資金効率が悪い
- 結論:メキシコペソなら買いスワップポイント投資がおすすめ!
のがたか
メキシコペソの魅力は長期的に通貨価値の上昇に期待しつつ、安値圏ではスワップで高利回りを貰いつづける点。
両建てにするとこのメリットが半減してしまい、あまり魅力的な投資方法ではなくなってしまいます…。
ということでメキシコペソなら買いスワップ投資を検討してみることをおすすめします。
将来のために、今行動しましょう!