本記事ではS&P500のメリット・デメリット・おすすめから投資方法まで解説していきます。
本記事の内容:
S&P500に投資したい人向け
- S&P500とは!基本知識からメリット・デメリットまで解説
- S&P500に投資する方法【ETFと投資信託比較】
- オススメの投資先を紹介【VOOがオススメ】
S&P500は安定して長期的なリターンが見込める株価指数の1つ。そのためとても人気がある投資先なのですが、問題はその投資方法です…。
S&P500に連動する投資信託やETFは、
「たくさんの種類があってどれを選べばいいか分からない…」
という方も多いはず。
そこで今回はS&P500の基本知識を解説しつつ、オススメの投資方法をETFや投資信託を比較検証した結果を紹介します。
この記事を読むと、失敗せずにS&P500への投資を始めることができますよ。
ぜひ最後までじっくりご覧ください。
タップできる目次
S&P500とは?基本知識を解説!

まずはS&P500の基本知識を簡単に解説しておきます。
S&P500とは:
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出するアメリカの代表株価指数
- アメリカ大型株の代表500銘柄の集合体
- 特徴は安定感の高さ!
やはり大きな特徴は安定感ですね。
NYダウ【30銘柄】やナスダック【100銘柄】と比較して、構成銘柄が500と圧倒的に多いので米国株式市場の全体の値動きを反映しています。
日本の日経225と同等のものです。(ただし、期待値・安定感は比較になりません。)
また、投資の神様ウォーレンバフェット氏が奥さんへの遺言として、
「資産の90%はS&P500指数、10%は政府短期国債に投資せよ。」
と発言したことも有名です。
残された妻=投資の素人でもS&P500に投資すれば安定して資産を増やすことが出来る
という投資の神様お墨付きのインデックスなのです。
S&P500のメリット・デメリット
S&P500のメリット・デメリットを解説します。
メリット
- 長期的に右肩上がり!
- 構成銘柄多くリスク分散に優れている。
デメリット
- 短期的に大きなリターンは期待できない。
- 刺激が少なく退屈
詳しく見ていきましょう。
メリット①:長期的に右肩上がりである
最大のメリットは発足以来、右肩上がりの成長を続けていることです。
▼S&P500チャート

上記のとおり1957年に算出が開始されてから、S&P500は歴史上つねに上昇傾向にあります。
過去30年の実績を見てみると、、、
- 1990年:330ドル
- 2000年:1320ドル
- 2010年:1257ドル(リーマンショック低迷期)
- 2019年:2992ドル
1990年の330ドルから約10倍に成長していますね。
ちなみに、日本人としては残念ですが、日経平均だとこうはいきません…。
▼日経平均チャート

日本はバブル期の高値をいまだ更新できておらず、上記のとおりレンジ相場。
つまり「投資のタイミングを間違えると損をする可能性が高い」というわけですね。
その点、「S&P500はいつ投資しても長期的に見れば上昇する」と考えれるので、投資初心者にオススメの投資先と言えるでしょう!
メリット②:構成銘柄多くリスク分散に優れている
次に構成銘柄多くリスク分散に優れている点です。
▼S&P500構成銘柄(抜粋)
- アップル
- マイクロソフト
- アマゾン
- フェイスブック
- ジョンソン&ジョンソン …etc
上記のとおり誰でも知ってる大企業ばかり。
また、ナスダックやNYダウは業種が限定されていますが、S&Pは様々な業種が組み込まれていてより分散性に優れている、といえるでしょう。
- ナスダック:非金融株のみ100銘柄。IT株が多めで値動きが激しい。
- NYダウ平均:工業株中心の30銘柄。業種に偏りがある。
- S&P500:大型株500銘柄で構成。業種の偏りはない。
、、、とはいえ、良い面ばかりではないので、デメリットも確認しておきましょう。
デメリット①:短期的に大きなリターンは期待できない
S&P500の平均リターンは6%~8%ほどと言われます。
もちろんスゴイ数字なのですが、アメリカ個別株に投資するともっと大きなリターンが短期的に見込める銘柄もあります。
例えばAmazonの株価だと、
- 2001年:5.5ドル
- 2018年:2000ドル
ただし、個別株投資は、企業分析なども必要になってくるので、手間を省きつつ、長期的には大きなリターンが見込めるS&P500はやはり魅力的な投資先だと思います。
デメリット②:刺激が少なく退屈
つぎにインデックス投資全般に言えることですが、基本は毎月積み立てるだけなので「刺激が少なく退屈」という点が挙げられます。
有名な投資家ジョージ・ソロスは「良い投資とは退屈である」という名言も残しているので、インデックス投資は退屈がゆえに着実に資産が増やせるとも思っています。
それではS&P500に投資する方法を解説します。投資を検討中の方はここからの内容をじっくりご覧ください。
S&P500に投資する方法は?ETFか投資信託!

S&P500に投資する一般的な方法としては「ETF」と「投資信託」の2つがあります。
- ETF(Exchange-traded Fund/上場投資信託)
- 投資信託
どちらもS&P500に投資が出来るのですが、以下のような違いがあります。
対象 | ETF | 投資信託 |
上場・非上場 | 上場 | 非上場 |
取得場所 | 証券会社 | 証券会社・銀行・郵便局など |
買付手数料 | 0.45% | 0円 |
信託報酬 | 円0 | 0.03~0.05%程度 |
取引時間 | リアルタイム | 1日1回 |
投資信託と比較してETFが優れているところは、
「ETFは投資信託と比べて低コストで、かつリアルタイムに取引ができる」
という点。
やはり買いたいときや売りたいときに、すぐ売買ができるのは使い勝手がいいと感じます。
ということでここからはETFに絞って解説をしていきます。
S&P500に投資できるETFの種類
現在、S&P500に投資できるETFは以下の7つです。
▼ETFの種類
対象 | 種類 | ティッカー |
SPDRS&P500 ETF |
国内ETF | 1557 |
上場インデックス ファンド米国株式(S&P500) |
国内ETF | 1547 |
iシェアーズS&P500 米国株ETF |
国内ETF | 1655 |
上場インデックス ファンド米国株式(S&P500) 為替ヘッジあり |
国内ETF | 2521 |
iシェアーズ・コアS&P500 ETF |
海外ETF | IVV |
バンガード・S&P500 ETF |
海外ETF | VOO |
SPDRS S&P500 ETF |
海外ETF | SPY |
結論を先にいうとETFなら「VOO」がおすすめです。
信託報酬や分配金利回りが高く、有利な条件で投資することができます。
詳しく見ていきましょう。
ETFの見るべきポイント

ETFを選ぶときは以下の4つに注目します。
ポイント:
- コストが安い
- 出来高が多い
- 純資産額が多い
- 分配金利回りが高い
コストが安い
長期投資はやはりコストが安いのが重要です。ETFに掛かるコストは以下の2つです。
- 信託報酬:運用会社に支払う手数料
- 売買手数料:売買にかかるお金
とくに注目すべきなのは信託報酬で、同じS&P500ETFでも、0.03%~0.16%と0.1%以上の差があるので注意しましょう。
基本的に海外ETFがコスト安な傾向にあります。
出来高が多いこと
次に大切なのが出来高が多いこと。流動性ともいわれますね。
ETFは買いたい人と、売りたい人の需要で取引が成立するので、出来高が低いと買いたい時に買えなかったり、売りたい時に売れない可能性があります。
ちなみに出来高も海外ETFが圧倒的に多く有利です。
純資産額残高が多いこと
次に純資産残高です。
純資産残高とは、ETFの資産合計のこと。
実際のところ、S&P500のETFで上場廃止リスクはほぼないとは思いますが、やはりリスクが低い方が良いのは間違いないので純資産残高が多いETFを選びましょう!
分配金利回りが高い
ETFは分配金(=配当金)がもらえます。
この分配金もETFによって利回りが異なるので、高利回りのものを選ぶべきですね。
結論:VOO
見るべきポイントを比較した上で、結論は冒頭いったとおり「VOO」がオススメです。
▼比較一覧
対象 | 信託 報酬 |
純資産 残高 |
平均 出来高 |
分配金 利回り |
SPDRS&P500 ETF 【国内・1557】 |
0.0945% | 28兆円 | 0.3万株 | 0.45% |
上場インデックス ファンド米国株式(S&P500) 【国内・1547】 |
0.16% | 69億円 | 1.8万株 | 1.83% |
iシェアーズS&P500 米国株ETF 【国内・1655】 |
0.15% | 37億円 | 1.3万株 | 0.48% |
上場インデックス ファンド米国株式(S&P500) 為替ヘッジあり 【国内・2521】 |
0.15% | 33億円 | 3.6万株 | 0.48% |
iシェアーズ・コアS&P500 ETF 【海外・IVV】 |
0.04% | 19兆円 | 330万株 | 1.44% |
バンガード・S&P500 ETF 【海外・VOO】 |
0.03% | 12兆円 | 220万株 | 1.82% |
SPDRS S&P500 ETF 【海外・SPY】 |
0.0945% | 28兆円 | 4740万株 | 1.55% |
(2019年9月:当サイト調べ)
VOOは信託報酬は最安0.03%ですし、出来高や総資産額も十分な水準。さらに分配金利回りも最高の1.82%です。
ということで、オススメはVOO!
海外ETFに投資する方法は?SBI証券を使おう!
海外ETFは外国株と同じ扱いなので外国株取り扱いのある証券会社で購入できます。
以下の3社は米国株の売買手数料がなんと無料です!
- SBI証券
- 楽天証券
- マネックス証券
ネット証券3社の米国株取扱状況(2019年9月現在)
項目 | SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 |
取扱銘柄数 | 約1,800銘柄 | 約2,000銘柄 | 約3,300銘柄 |
取引手数料 (税抜) |
約定価格の0.45% 最低0~最高20ドル |
約定価格の0.45% 最低0~最高20ドル |
約定価格の0.45% 最低0~最高20ドル |
為替手数料 (1ドルあたり) |
※住信SBIネット銀行利用で0.04円 ※キャンペーンで0円 |
0.25円 | 0.25円 ※2020年1月7まで 買付のみ無料 |
注文可能時間 | 米国営業日の次を除く時間帯 ・日本時間19:00~19:30 ・日本時間取引終了後から9:00頃まで |
米国営業日の日本時間15:00~翌6:00 | 24時間 |
特徴 | ・貸株サービス ・定期買付サービス ・外貨買付3通り |
・取引手数料の1%をポイントバック | ・国内最多の取扱数 ・指値の期日が長い |
取り扱い数や注文可能時間ではマネックス証券が有利ですが、貸株や割安で外貨が買付できるSBI証券をおすすめしています。
取扱数はぶっちゃけ、マネックス証券ほどなくても主要銘柄は網羅されているので問題ないかなあと。注文時間も日中であれば可能ですので。
また、買付手数料は3社横並びですが、為替手数料も含めたトータルコストで言うと、SBI証券に優位性があります。
さらに!
貸株(カストック)サービスもあり、0.01%〜2%の金利がゲットできますよ。
ぼくもSBI証券で購入していますよ。
SBI証券の特徴:
- 貸株サービス(カストック)で月間0.01~0.2%の金利がもらえる
- 米国株やETFを定期的に買付てくれる定期買付サービス
- 外貨買付3通りで手数料が安い!※
※外貨買付3通りと手数料:
- SBI証券口座(1ドル当たり0.25円の手数料)→手続きが簡単。楽天証券・マネックス証券と同じ水準。
- 住信SBIネット銀行(1ドル当たり0.04円の手数料)→手続きが簡単で手数料も割安。住信SBIネット銀行の口座が必要
- SBIFX(1ドル当たり0.005円の手数料)→手数料が最安。ただし最低1万ドル以上の外貨購入が必要
SBIFXは少しハードルが高いので、できれば住信SBIネット銀行で外貨買付すればコストを抑えることが可能ですよ。
海外ETFにはNISA口座がオススメ
さらにNISA口座を利用することで以下3つのメリットを受けられます!
- 買付手数料が無料
- 日本での課税がなくなる
- 確定申告不要!
SBI証券、楽天証券、マネックス証券ではNISA口座を利用することで、海外ETFの買付手数料が無料になるサービスを行っています。
また、分配金はアメリカのルールに基づき税金が引かれてしまいますが、国内での課税は一切ありません。
さらに面倒な確定申告も必要なしなので、ぜひNISA口座を利用したいところですね。
米国株の情報収集方法
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まとめ:S&P500はインデックス投資の王道

本記事ではS&P500の基本知識から投資する方法まで解説しました。
S&P500は世界最強アメリカの経済成長を享受することが出来るオススメの投資先です。
なお、記事の中でも紹介したとおり、米国株に投資するならSBI証券がオススメです。
またNISA口座を使えばさらに低コストで運用ができるので、NISA口座をつくっていない方は、この機会にぜひ活用することをオススメします。
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